※友人と一緒にnetflixで13話まで英語版を見た(主演 Erika Herlacher)
これは前提として共有しておくべき事項なので初手から脱線だが、私はアイカツとプリパラが好きだ。かわいい女の子が好きであると同時に「型」が好きだからである。
型とは同じ行為の繰り返しである。各話で変化するのはどんな状況でそれをするかということ。ちょっとずつ変わっていくけど普遍(不変)部分があるのがシリーズで、その普遍部分を愛しているかどうかがシリーズを愛しているかどうかに深く関わってくる。
TV版アイカツは各話の後半部にライブを配置する。起承転結の結の前半に、歌とダンスがある。
プリパラはライブが挿入されるタイミングが各話でバラバラだが、ライブの構成が前方ステージ→ランウェイ→メイキングドラマ→サイリウムチェンジ→中央ステージでのフィナーレというように決まっている。
どちらも「型」の中で各話各キャラクターの個性を表現していくアニメシリーズなのだ。私が好きなのは、そのシリーズの型を私が気に入ってるからだ。マクロスとか。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の型を見てみよう。
依頼を受ける→ヴァイオレットが出向く→決まり文句を言う→手袋を脱ぎ、空気が張り詰める→手紙をタイプする→依頼者が感謝する→手紙が届けられる(人の心を動かし、その話の結末を導く)
太字部分が最も私を安心させ、かつ昂らせてくれる部分だ。
アイカツで言ったら、大空あかりがカードにキスして「よろしくね、わたしの味方!」と言い、BGM「芸能人はカードが命!!」のイントロと共にクローゼットへ向き合うシーン。
プリパラで言ったらBメロ→サビへの進行に合わせてランウェイ→メイキングドラマ→サイリウムチェンジを音ハメしていくところ。
(水戸黄門ファンはきっと印籠を突きつけるシーンに似た感情を持っているんじゃないかなぁ)
ヴァイオレットはわからなかった「あいしてる」を理解できるようになり、もう命令を受けなくても自分の心と共に生きていけるようになった。それでも、手紙の依頼を受け続けるだろうし、"If it is your wish, I will go anywhere. Violet Evergarden at your servise."と名乗り続けるだろうし、タイプライターの前で手袋を外し続けるだろう。そうし続けるから、わたしはヴァイオレット・エヴァーガーデンのことが好きだ。
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