2020年9月30日水曜日

増量② カロリーコントロール

前回記事で2020にやることを書いたが、それでは不完全であることを思い知ったので書く

減量とは消費カロリー>摂取カロリーを成り立たせることで、増量とはその逆である

その数値を測定しないとわかりようがない

ということで、摂取カロリーを測っています

使用スマホアプリは「あすけん」

長所は一日の総摂取カロリーが一眼でわかること、体重や睡眠時間を合わせて管理できること、日記をつけられること、それから一日の最初には目標を再表示してくれることです

短所は細かい栄養素を入力しないとビタミンで延々とコメントでいびられることと、健康商品のPRが赤い目立つ通知で来ることですね。後者はまあ慈善事業じゃないのでしょうがないです

目標は1日2300kcal摂取です。多分消費が1800〜2000程度なので、余裕で上回って増量できるでしょう

午後~夜に食べすぎると胃もたれで睡眠の質を下げてしまうので、午前にカロリーのスタートダッシュをキメるのがコツなんじゃないかと思っています

最近早起きの習慣づけもできているので、継続していきたいです


他に気をつけていることは、歯の健康を守ることです

7〜8月に親知らずを二本抜いたことで、体重が59→55台と3kg以上落ちました。絶対に健康な歯は守らないと増量できません

生涯の抜歯はあれで最後にしたいですね

あとはトレーニング強度をあげること

筋肥大せずにつけた体重はただの脂肪ですからね、全く意味がないです。毎日一部位はワークアウトして、上手く育てて行きたいですね

胃腸の機能を低下させないために、座りっぱなしや冷えにも気をつけて、後期過ごしていきたいと思います

昨日の体重:56.7kg



響けユーフォニアムを見たので感想

最近インプットがあるたびにどんなにしょーもなくてもいいのでインプットを繰り返して行きたい

どんなふうに見たか:談話室でオタクが1期をぶっ続けで観賞しているのに参加した。プラットフォーム不明。一話冒頭と5?話を見逃したが、それ以外はOPEDも飛ばさずに見た

事前に持っていた知識:吹奏楽のアニメ。宇治が舞台。上手くなりたい橋のシーンだけ見たことがあった

OP映像:タイトルロゴに短いキャラカットを挟むところは中二病でも恋がしたいを連想させるが、基本の作りがけいおんだった。

キャラデザ:キャラの足の肉感内股とかけいおんだなって思う。漫画っぽい表情表現が多彩でとても主人公がかわいい。仲良し3キャラがフラットで揃えられて、クール系追加戦士?が巨乳なのがちょっと王道外しかもしれない

舞台について:リアル面。黄檗駅に就活かなんかの関係で行ったことがある。渡月橋に行ったことがあるが、あんまり景色にピンとこなかった。サンライズフェスティバルの舞台は多分西京極の公園とサブグラウンドなんじゃないか。何もよりも京阪ロングシートのシーンが多いので良い。

舞台について:知らない面。学校が古めなところもあるがいいところだな〜と思った。藤棚みたいなところでれいなとゴロゴロする青春送りてえな俺もな。府のコンクール会場はパイプオルガンがすごい施設だし、もしモデルになってる場所があったら関係者は大興奮だろう。宇治のまちを見渡すカットがOPをはじめ各所にある。自分は宇治を知らない代わりに自分なりのまちを大切にしたいなぁと思う。

重箱のすみっこセンサーが反応したところ:①主人公が練習してる校舎裏の陰、蚊が凄そう。れいなには是非とも虫除けと汗(と8&4?)の匂いがするくみこに発情してほしい。②吹奏楽部が平日の練習でグラウンドで走れるのは(吹部にフォーカスしたアニメだから当然といえばそうだが)顧問の先生の影の闘争があったに違いない。新人ながら物凄い交渉力である。土日とか野球部サッカー部が延々と占拠しているものなので、マーチングの最終練習の日は野球部がアウェーで(練習)試合なんだろう。

よかったところ:あすか先輩のおっぱいバルンバルンするとことはちょっと時代とずれてるかなと思ったけど、全部よかった(ちょろいオタク)。一番よかったのは府代表が決まってれいなに泣きながら抱きつかれたところ。二番目によかったのは上手くなりたい橋でしゅういちと怒鳴り合うとこ。三番目はれいながくみこに何時にどこに集合か聞いたところからその話の終わりまで全部。

京阪ロングシートについて:鉄オタでないので詳しいことはわからんが、京橋で乗り換えて守口まで乗るのが自分の定番であり、青春の一部だった。路線はちょっと違うがそんな舞台でくみこがしゅういちやれいなと離れたりくっついたりしながら日々を生きるのがたまらなく愛おしい。京阪に乗るアニメは神。これ鉄道網がすごい東京の人間はあらゆる映像作品に似たようなリアリティを懐いてるん?ずるいな?

譜面について:合唱クラブの経験があるので、顧問の先生に指摘されたところを楽譜に書き込んだり、目標を書いたり、わちゃわちゃと賑やかにしたりするのはわかる。でもセレ落ちした人が通った人にメッセージを書く文化はなかった。発展系の青春を見せられて眩しくて目が潰れそう。合唱は本番に譜面を持ち込まないが、吹奏楽は持ち込む。書き込みが最終話の演奏中に描写されてうらやましくなった。

人間関係について:副部長が常人でないので、部長はとても大変そう。かわいそうで仕方がない。トランペットのかおりもかわいそう。頭を下げ下げ部を守ってきて、最後の晴れ舞台が圧倒的特別に潰されてしまうので。実力の世界、苦しいな。かおりにゆうこがいてくれてどんなに救われたことか。ゆうこ、ありがとう。

お守りについて:非常にシンパシーを感じるシーン。これを見たら自分が楽器やってなくても響け世界の名もなき部員の一人になってしまう。本番の朝にサプライズで渡すのは定番だが、大抵は何か作っていることが部員たちに感づかれている。自分がイニシャル入りを作ったことはないが、一個上の先輩はユニフォーム型のフェルトマスコットにイニシャルを入れていた。器用だなぁ。

音について:トランペットソロ決定回の音響の違い、高音成分とか最後のビブラートが全然違って凄かった。合奏中コンバス全然聞こえなくて、サファイアちゃんどこ…?となっていた。パート練習を聞いているからユーフォ判別できたが、一晩経ってどの音がユーフォでしょうかと聞かれても多分わからなくなってる

好きなCP:れいなくみこ、後藤と女の子(チューバ組)。無限に時間があったられいなの視線を見直して感情を推測するやつやりたい。愛の告白だからとか、性格悪いとか、まじで単純な相愛じゃない特別な関係になっていくれいなとくみこが見たい。後藤は本番前に彼女の手を取って欲しかったな〜〜〜〜〜〜!(大声)

ナレーションについて:とてもスムーズな話の展開につながっているし、小説が原作なんですよってアピールをしているようにも感じる。そして、次の曲が始まるのです。

作品を見終わって:自分の楽器(ギター)の音を大切にしたくなった。バリバリビビらせながら運指の練習をしていたけどそんなんじゃだめだ、美しい音のために練習しなければ、という気になった。今回の主人公は自分の楽器に名前を付けなかった(?)が、自分の楽器に名前つけたくなる。眩しすぎる青春ものを見るとたまに鬱になるが、自分の過去との共通点もいくつか見出すことができたため、眩しさで失明することはなかった。

葵ちゃんについて:毎度おなじみ(?)同名キャラについて語るお時間がやってまいりました。葵ちゃんは受験のために部活を切った。なぜか。それは高校受験に失敗して行きたい高校に行けなかったから。これを同じ高校にいる幼なじみの口から聞いてしまっったくみこのショックはめちゃ大きいと思う。姉も受験を理由に楽器をやめ(、そして失敗し)ているし、高校生活を何に割り振るかっていうのは一回しかないくせに納得し切るのが難しい、解決されずに繰り返されるテーマである。自分は高校部活を全部やり切ってそれから受験にブッパした。葵ちゃんにとってはその策をとれないだけの過去の体験があってとても辛いだろう。それでも葵ちゃんは自分の進む道をはっきりと決めていて、強くて賢い子だと思う。物語の中でなつき先輩と対極に置かれている、環境に流されない存在だと思う。幸せになってほしいし、くみこと仲良しでいてほしいし、生涯の中でサックスとずっと仲良しでいてほしい。

高校生活を何に割り振るか問題:対策のしようがない。自分は「自分の選択を認めて満足する」「選ばなかった選択肢をフィクションの中で賛美しつつも、自分の選択と量的に比較しない」のがこの問題への答え方だと思っている。人生の一度きり性こそフィクションが輝く理由だって誰かも言ってた。高三のころ友人を放課後バスケに誘ったら「ここで踏ん張らずに落ちたら一生後悔するから今日は勉強するわ」と断られたこと、俺は一生反芻し続けると思う。くみこは勉強はそこそこに、部活に打ち込んでいる。だってユーフォが大好きだし、上手くなりたいから。他者評価的に言って「ユーフォが大好きすぎて失敗した」高校生活にして欲しくない。全然できないってわけでもないだろうけど、数学を教えてくれる仲間を得てほしいし、自分はその仲間こそれいなだと思っている。

まとめ:れいくみから目が離せません。早くOVAと2期と劇場版見たいです。自分は自分の楽器を上手くなりたいです。

2020年9月26日土曜日

好きなVtuberについて書き散らす

 Vに対する基本スタンス

・ふ〜ん、最近はこんなのが人気なんだ

・群がりやがってVtu豚がよ…俺は奴らとは一線を画している…(斜に構えオタク)(一線を画していない)

・かつては「平面がVを名乗るな…」と思っていたが、にじさんじが流行り出して一年たったらどうでもよくなった

・最近の自分の傾向:ダウナー系女性が見てて落ち着くのですき


好き

①赤月ゆに

https://twitter.com/AkatsukiUNI

https://www.youtube.com/c/UNIchannel

設定:千歳超えの吸血鬼。Twitterで今日はなんの日なのかを教えてくれる人。ファンを眷属と呼ぶ。生配信よりも動画主体。動画の最後で、タイミングよくチャンネルボタンを押すことを要求してくる。京都赤十字献血コラボをしている。もっとして。でも400ml献血には12週の間隔が必要なので程々に間を開けてまたやって。

魅力はコンテンツ傾向。美少女キャッキャしてるだけじゃなく、情報をくれたり、人間社会に文句をつけたりする。最近面白かったことは、カントリーマアムのサイレント値上げに怒りを呈しつつも、京まふの献血バス内のお菓子が全部カントリーマアムだったこと。大好きじゃんカントリーマアム。


②一伊那尓栖

https://twitter.com/ninomaeinanis

https://www.youtube.com/channel/UCMwGHR0BTZuLsmjY_NT5Pwg

にのまえいなにす、Ninomae Ina'nis。読めない。設定:変な本を拾ったら触手が生やすことができるようになった少女。ホロライブENのひとり。ファンをtentacultと呼ぶ。母語は英語で、日本語と韓国語を習得している。漢字は苦手だが「草」はわかる。絵が得意。基本配信で、同期とのコラボも多く、一本が長い。切り抜きオタク、頼むぞ。

魅力はビジュアル。横を向くとLive2Dの首が遠くにあることがわかる。多分すごい猫背なんだろうな、かわいいね。同期に比べてかなりボソボソと喋る。動画の内容は浅いが、日本語を喋ったら大体続けて英語で同じことを言ってくれるので語学が捗る。本人曰く聞き取れなくても聞こうとすることが大事らしい。これはV観賞というより語学の勉強だから…とだらだらと再生する動機付けをくれる。


③#ぺこらーと

https://twitter.com/hashtag/#ぺこらーと

キャラデザが天才的にかわいい。喋らないで欲しいので動画や配信は見ないが、Twitterのファンアートハッシュタグはたまにチェックしてしまう。


番外:Dalt

https://www.youtube.com/channel/UCllaU5fSQwOF4p48I2E2Kjg

facerig基本アバターを装備したV未満の動画投稿者。日本人男性。基本的にコテコテのイギリス英語でアメリカ人をなじる動画を投稿している。世界中の英語方言だけでなく中国、韓国、北朝鮮など様々な言葉を操り、言語ネタで笑わせてくれるpolyglots。











好きなコスプレイヤーについて書き散らす

傾向として、凛々しい系女性であることと、ジャンルの好みが自分と重なっている(特にニーアオートマタコスをしている)というのが挙げられる。ぜひTwitterをチェックしてくれ。

基本リアル追っかけはせず、主にTwitterでバシバシいいねを飛ばし、RTするというのが私の観賞スタイル。推し、いつもありがとうな。金全然払ってなくて申し訳ないな。


・プーチン

https://twitter.com/puutin_cos

自分は割と視覚の快楽に正直失礼で、道端でもあの人美人だな〜とかかわいいな〜と思って見てしまうタイプなのだが、この人を見たときは理性すっ飛ばしてこの人やべえ!尋常でない!すき!となった。人生初体験すぎる。それからずっと推し。特徴は肌が白いことと、めっちゃ髪とかまつ毛のディテールが繊細なこと。ぱっちり系。2B。


・たや

https://twitter.com/tyytyytyyyy

目力が非常に良い。コスプレの写真だけでなく、ポートレート撮影で目の良さがグッと引出される場面も多い。口角を上げた不敵な笑みが似合うし、目を細めても良い。ちなみに現在のヘッダー、先述のプーチンとのボカロ併せ。もはや箱推しみたいなもん。A2。


・Haco

https://twitter.com/Haco_85_

人形感、塗り感、少年感が不思議な次元で合わさっている。つまり9S。私は二次元キャラです!という主張のある下まつ毛ラインの引き方がよくマッチしている。


・社員食堂ギラギラ

https://twitter.com/gira_giragira

推しで唯一のかわいい/セクシー系。FGOジャックとデレマス乙倉から。一番好きなのはFE風化雪月ソティス。平均離れした顔をしていて小顔を巧みに表現するので、他のコスプレイヤーとは違う戦場にいると感じる。むすっとした表情が強い。


・跳兎(とと)

https://twitter.com/toto_ototo

グラブルルリアの公式キャストで再現度が鬼。テーマパーク的玩具屋キャスト兼youtuberらしい。FFコスでゲーム実況をしている。

2020年9月19日土曜日

コミュニケーションの類型と発達としての『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 つづき

 (2)次に見ていくのはどこの相手に対してコミュニケーションを図るかという点

0 ゼロ距離

ハグ、不安がるヴァイオレットの手をカトレアが取ったり、ユリスと指切りをしている時

①目の前、正面

大体これ。

②同じものを見ながら

花火を見ながら語るCH郵便社の面々

ゲーム版や本を見ながらギルベルトの幼少期を語る大佐 など

③少々距離をとって

戦地で部下に号令を出すギルベルト

テニスコートの端と端でラリーするベネディクトとホッジンズ

④もっと距離をとって

閃光弾、空から煙で爆発を察知するヴァイオレット

⑤見てもわからないほど遠くで

電話、手紙、電報

⑥無限遠(?)

死んだ人への手紙、宛先なしの手紙


 (3)いつの人を相手にするか、発信から受け取りまでどのくらいタイムラグがあるか

過去 死んだ人への手紙、弔い、先人に思いを馳せること

現在 即時コミュニケーション ハグ、会話、ジェスチャー、閃光弾、電話

やや未来 電報

もう少し未来 一般的な手紙、実際に遠方に行って会うこと 

未来 配達日を指定した手紙、展示、絵の中に残ること


書き出してみると、網羅的なコミュニケーションが見えてくる。ライデン市内とはいえある程度遠方であるユリス-リュカ間の通話を、手紙の書き手であるアイリス、運び手であるベネディクトが選びとることで、これらのコミュニケーション間の差異はこの映画においていっそう際立って見えてくる。

ヴァイオレットとギルベルトの間にあったのは、最初にも最後にも抱擁だった。最後にギルベルトは飛んでいく手紙を追わなかった。我々に示されたのは愛してるの言葉を交わすよりも、指を絡めて誓い合う姿だった。

そんなに情報技術が発展しようとも、ふたりの根幹をなすのはゼロ距離ですぐに伝わる触れ合いなんだ。それは文字が発明されても、郵便が発達して手紙がやり取りされても、電話が普及しても、SNSが栄えても、きっと変わらない。

それでもコミュニケーションの技術はいらないわけじゃない。ヴァイオレットは結局、手紙抜きにはギルベルトの心を変えることはできなかっただろう。自身の気持ちの整理も、手紙を書くことなしにはできなかっただろう。電話がなければユリスはリュカと話せないし、そもそもヴァイオレットに依頼することもなかった。

だから、それぞれとうまく付き合おう。電話がいい時に電話を、手紙がいい時に手紙を選べるようになろう。抱きしめたいなとか、やっぱり言葉にした方がいいかなとか、贅沢な悩みを抱えるときに思い出したい映画。それがわたしの『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』だった。

コミュニケーションの類型と発達としての『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

 一晩寝て激情に囚われた心が帰ってきたので、泣きました以外の感想、所見なども書いていきたい。昨日は言葉を重ねたものの結局のところいっぱい泣きましたと書きたかっただけなのだ。ヴァイオレット・エヴァーガーデン見て、いっぱい泣こう。あらすじを振り返りたい人にもこの記事はおすすめだ。まだ見てない人は、ネタバレ祭りになるから先に見てこよう。

『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。この映画は様々なコミュニケーションを見せてくれ、それが進歩する瞬間も描くことで、コミュニケーションのこれからのあり方をも示唆してくれるものだった。

ポイントはヴァイオットと仲間たちのコミュニケーションが(1)なにに媒介されて(2)どこの相手と(3)いつの相手となされてきたか、という点。

(1)なにに媒介されたか。人々はどうやって思いを伝えたか。

なるべく時系列に沿って、TVシリーズ、他の映像作品の重要部分も含めて思い出そう。

ヴァイオレットとギルベルト少佐のファーストコンタクト、それは抱きしめることだった。兄である大佐が挨拶しろとヴァイオレットの髪を掴んで頭を下げさせたのを見て、少佐は憤慨し彼女を保護したのだった。

二人の間にはいつも会話というより指令と返答があった。

少佐はヴァイオレットに読み書きを教えた。紙・筆記具や本がその手段となった。

祭りの日、少佐は感謝を伝えるため、何か欲しいものを買い与えようとする。ヴァイオレットは少佐の目と同じ色のブローチを選んだ。

戦いの中で、少佐は号令をかける。最後の攻撃の合図は閃光弾によって伝えられた。

負傷した少佐は、命令に従わず自由に生きろ、心から愛してると告げて爆発からヴァイオレットを庇う。タグを残してMIAとなる。

ヴァイオレットは病院で医師の勧めで手紙を書くが、書き終えることなく紛失する

ホッジンズは、ギルベルト少佐からの「指令の伝言」としてヴァイオレットをエヴァーガーデン家の娘にして、ライデンのCH郵便社で働かせ、住まわせる。

ぶっ続けで手紙の配達をする。

恋文の依頼人に話しかけられたことで、あいしてるを知るために自動書記人形を志す。

育成学校で一度躓くが、友人から兄への手紙を代筆したことで自動書記人形のバッジを得る。

依頼とあらばどこにでも出向く。

仕事抜粋。手紙や戯曲について読んで学ぶ。作家の執筆を手伝い、娘のものだった傘を譲り受ける。天文台で手書き原稿の筆耕をする。先の長くない母親の代筆で、娘の50年分の誕生日を祝う手紙を書く。戦場で兵士の手紙を代筆し、故郷に届ける。書き漏らしいっぱいあるけど許して

戦争で多くのひとを殺したことから自身を責めるも、自動書記人形として関わってきた人の足跡に触れることで立ち直る。

列車を襲ったテロリストに不殺の態度で臨む。大佐を狙った銃弾を義手で弾く。

ブーゲンビリア家に行き、母に会う。もう指令がなくても自分の心と共に生きられると言う。

天文台で聞いた話を貴族学校の生徒に話して聞かせる。手をとって踊る。一緒に風呂に入ったり寝たりする。

孤児院を抜け出してきたテイラーに文字を教える。

ライデン在住の婆さん、完成しない電波塔についてベネディクトに繰り返し質問する。

(この辺から劇場版、順番があやふやである)

海の感謝祭でのあと、市長の賛辞に反論する。

アイリスはヴァイオレット指名の電話を受け、代わりに自分を推薦するが断られ、拗ねる。

アイリス、電話、電波塔に仕事を取られる前に稼ぐと意気込む。

休日にギルベルトの母の墓参りに行く。リボンを落とす。

ホッジンズとベネディクトはテニスをする。ベネディクトはラリーを続けようとせず、スマッシュする。

リボンを渡そうと無言で近づきポケットから手を出しかけた大佐を取り押さえる。

電話を受ける。休業を理由に依頼を断ろうとするが、「依頼とあらばどこへでも」は嘘か?と揶揄されると意地になって依頼を受ける。病院のベッドの下に隠れ、病の床にある少年ユリスが家族に痛い言葉で当たる様をきく。有事特例を発動し、子ども料金を設定する。ユリスからサムズアップと指切りを教わる。家族への言葉を書きながら、自分があいしてるを教えてくれた大切な人に会いたくても会えないことを漏らす。ユリスが天国へ行ったその日に手紙を渡すことを約束し、親友にも手紙を書くことに。容態が悪化したため、日を改める。

ユリスの親友、来るなと伝言されるもたびたび病院の前まで行き、窓にユリスの姿を見る。

行く時はホッジンズに報告すると言いつつ、報告せずにギルベルトの幼少期の品を取りに行く。大佐は船と品についての思い出を語る。

感謝祭の海の讃歌と、それをヴァイオレットが書いたことがギルベルトに伝わる。

ホッジンズ、ベネディクトの熱意アピールと副社長希望に対して「なら簿記の学校に通え」と応じる

ホッジンズ、宛先不明郵便に残された筆跡からギルベルトがエカルテ島にいるのではと推察、大佐に伝え調査を依頼する
お前はヴァイオレットの保護者ではないと大佐に言われ、お前が言うなと激昂して胸ぐらを掴む。

少佐生存の可能性を告げられたヴァイオレット、ホッジンズと共に船でエカルテ島へ行くことに。うまく思いを伝えられなかったら、気持ち悪がられたらと不安がるヴァイオレット、カトレアの助言で少佐への手紙を書く。

子どもたち、カマキリを見せてホッジンズを驚かす。同様のことをされたヴァイオレットは驚かず、右の前足がないことを指摘する。

ヴァイオレット、島の子どもたちからギルベルトが優しい先生であることを伝え聞く。

ギルベルト、ノックの音を聞き、「入っていいよ。何かわからないことがあるのなら…」と言う。
ギルベルト、ホッジンズにまっすぐ向き合わず、自分がヴァイオレットを道具ではないと言いながら道具として扱い、美しいものを慈しむ心を育んでやらず、不幸にしたから会う資格がないと述べる。

ヴァイオレット、ホッジンズの報告からギルベルトが自分に会いたくないのだと察し、自分から探しに行く。
ギルベルトは土砂降りになっても扉をあけず、帰ってくれと言う
ヴァイオレットは最初会えるまでここを動かないと言うが、あいしてるだって少しはわかるようになったのです、と言うと駆け出す。
ホッジンズ、この大馬鹿野郎とギルベルトに怒鳴り、荷物を持ってヴァイオレットの後を追う。

通信所を兼ねた灯台に泊まるヴァイオレットをホッジンズ。電報を受け、ユリスが危篤であることを知る。

アイリスとベネディクト、手紙を持って病院へ行く。

手紙を書くだけの猶予がないと悟ったアイリスとベネディクト、ユリスの親友へと電話を繋ぐ。
ユリス、来るなと言ってごめんなさい、友達でいてくれてありがとうと伝える。親友は傷ついてはいないこと、ずっと友達であることをユリスに伝える。

ユリスは事切れる。手紙が開封され、家族が読む。読み聞かせられたユリスの幼い弟はベッドに駆け寄り、嬉しい、お父さんとお母さんも嬉しいでしょ?と問いかける。両親は笑って答える。

以上のことが電報でヴァイオレットとホッジンズに報告される。その中に、ヴァイオレットも大切な人に会えてよかったね、とのメッセージがある。

翌日になって会おうとしなかったら扉蹴破ってぶん殴る、と息巻くホッジンズに、ヴァイオレットは殴るのは私が、と冗談を言う。手紙を書いて渡し、帰って溜まった依頼に取り掛かると決心する。

翌日、ヴァイオレットは島の子どもに手紙を託す。

ギルベルト、帰るところがあるなら帰った方がいいと言う老人に、島に残ると返答する。

大佐はギルベルトを探し出し、謝罪をし、ブーゲンビリアの家は自分が継ぐからお前は自由になれと告げる。

昇降機に乗って、たくさんの感謝に溢れたヴァイオレットの手紙が届けられる。

ギルベルト、港に向かって走る。ヴァイオレット、彼の姿を見て、すでに出港していた船から飛び降りる。渚で二人は向かい合う。ギルベルトはお前を傷つけたがそれでも愛していると告げる。ヴァイオレットは涙で言葉を出せないでいる。ギルベルトは彼女を抱きしめる。ヴァイオレットは「わたし、しあわせ」と絞り出す。手紙は風に乗って飛んでいく。

ライデンに戻り全ての仕事を片付けたヴァイオレットは、CH郵便社を辞め、エカルテ島に移り住む。

電波塔完成。祭の花火を見上げながら、ホッジンズはヴァイオレットの不在を寂しがり、ベネディクトと肩を組む。

ヴァイオレットとギルベルト、指切りをする。

ヴァイオレットは島の灯台兼郵便局で働きながら、たくさんの手紙を代筆する。
島の人々はとても多くの手紙を出すようになる

CH郵便社は国家事業として買い取られ、建物は博物館となる。

エカルテ郵便局は灯台から町へと移転する。
エカルテ島は一人当たりの郵便件数が最大の地域として、それを記念するヴァイオレットの絵柄の切手が発行される。

デイジーは祖母の葬式の後、両親と半目する。親は医者で、仕事の忙しさのせいで祖母と疎遠だった
祖母が曽祖母から贈られた、毎年誕生日に届く50通の手紙を読み、当時人気の自動書記人形ヴァイオレットがそれを代筆したこと、もうその職業は廃れたことを知る。

デイジーはライデンへ行き、博物館を訪れ、ヴァイオレットの足跡をたどってエカルテ島の郵便局までいく。木にはヴァイオレットがしていた赤いリボンが結ばれ、駐在員は良き自動書記人形のバッジをしていた。彼がヴァイオレットの名を告げようとした時、デイジーはその名をオーバーラップして言う。

デイジーは両親に手紙を書いて、愛を伝える。

書き始めた時はメディアが登場するシーンだけ抜粋しようと思ったが全てが愛おしすぎて全部反芻してしまった。なんてこった。つづきます

2020年9月18日金曜日

拝啓、ヴァイレット・エヴァーガーデンさん

あなたのことを描いた映画を拝見しました。何度も心揺さぶられ涙を流しましたが、単に泣きましたと書くだけではつまらないし悔しいですね。あなたのように美しく仕上げることはできませんが、取り止めのない思いをどうか受け取っていただけますか。

この手紙を勝手に開封した、そこのあなたへ。もしあなたが映画やTVシリーズをまだご覧になっていないのならば、ここから先を読まずに引き返した方がいいでしょうね。あなたが映画をまっさらな心で見ることができなくなってしまいますから。映画はいつまでも上映しているわけではありません。急いで予約をお取りになってください。

さてヴァイオレットさん、あなたのお客様、若いのにご病気でいらっしゃる男の子のことはお気の毒でした。しかし、あなたはとても良いご同僚をお持ちですね。私は、アイリスさんがとっさに電話のことを思いついたのだと受け取りました。手紙は電話に追いやられて消えてしまうと不平を言っていたアイリスさんが、そのように電話の長所を理解して活用してくださることがとても驚きで、かつ聡明な方だとの印象を残しました。男の子にとって、最期の時を家族だけでなく親友の声と過ごせたのは暗い運命の中にあった一筋の確かな光であったでしょう。どうかヴァイオレットさんにおきましては、彼の最期に寄り添えなかったことを悔やまず、アイリスさんのことを誇ってくださいますよう。

彼が家族に宛てた手紙もまた、とても印象的でした。あなたが彼の言葉を遺すのに協力してくださって、とても嬉しく思います。あなたはご存じないかもしれませんが、手紙を読み聞かされた彼の幼い弟は、彼の亡骸を前にして、笑顔で、幸せだとも言ったのです。なんと壮大な言葉の力でしょう! あの場の誰もが、彼がこの世に生を受けたことに感謝の念を抱いていました。単なる悲しみの涙に終わらせなかったのは、無論あなたはご謙遜なさるでしょうが、あなたのおかげなのです、ヴァイオレットさん。

ギルベルト少佐、あえてこう階級でお呼びしますが、少佐を尋ねて島を訪れた時のあなたは、見ていてとても痛ましいものでした。少佐の気持ちも理解できないわけではありません。少佐もまた、戦争により大きな傷を体と心に残した一人なのです。名門の生まれであり惨めな姿で家に戻れないとの葛藤もあったでしょう。しかしながら、私は長きに渡ってあなたの少佐への生きていて欲しいとの祈り、そして会いたいという祈りに寄り添ってきたのです。まさかあなたの顔を見もせず、帰ってくれなどと曰うとは! 私は怒りで拳を握り締めんばかりでした。少佐を殴るなら私が、とあなたが冗談を言った時、私は仰天したものです。なんという機知、なんという健気さでしょう。あなたの幸せを祈らなかった瞬間はありませんでした。

あのまま島に残らず、依頼を全て片付けるところはあなたの美徳です。あなたはとても誠実で、ギルベルト少佐を愛しているのと同じくらい自動書記人形の務めに対しても真摯なのですね。社長も同僚たちも、もちろん育成学校の先生も、あなたのことを誇りに思うでしょうね。

私、今軽率に「あなたはギルベルト少佐を愛している」などと書いてしまいました。あなたがこの言葉を少しは理解できるようになったのだと扉越しに少佐に言った時、本当はこの言葉を素直に交わせる関係になりたいのだと、私は想像しました。船から飛び降りて少佐と向き合った時、ついぞこの言葉を口にすることはなかったですね。代わりに出てきたのは、「しあわせ」でしたね。あなたは少佐からもらった「あいしてる」を理解しただけでなく、あなた自身であなたなりの思いを表現できるようになったのです。あなたがあなたである証を受け、私は天にも上るような気持ちでした。後に生活を共にするようになって、何度も「あいしてる」を交わすような暮らしをしているとしたら、なんて素敵なことでしょう。

ギルベルト少佐は今や、島のジルベール先生なのですね。あなたに慈しみを持って読み書きを教えた彼が、今度は同じだけの優しさを持って子供たちに接していると思うと、とても嬉しくなりました。テイラーという配達見習いの少女を覚えていらっしゃいますか? 彼女を手伝って手紙を打つ時、DearのDを打つ時、テイラーの手に手を重ねるようにしてゆっくりと導いていたあなたのこともまた思い出されます。少佐の優しさは、またあなたが子供たちに接する態度にも受け継がれているのですね。

あなたが鞄と傘を携えて歩く姿が、切手になっているそうですね。CH郵便社を記念した博物館で見ることができるほか、島の郵便局で買えると聞きました。今ここで手に入らないのがどんなにもどかしいことか! きっとあなたの切手つきで手紙をもらったら、どんな手紙もあなたに代筆してもらったようで、とても愛おしいものになるでしょうね。

私はあなたの手が好きです。タイプライターを踊らせる姿がとても美しいと思います。私はタイプライターが平たくなったような、あなたがご存じないような機械で今手紙を書いています。これは書き損じに強くて、私のような素人があなたのような速度で鍵を叩いて筆を誤っても、すぐにやり直すことができるのです。夢のようである一方、あなたがどんな集中力、どんな知識量でタイプライターに向かっているかを想像する時、頭が下がる思いです。私もあなたのように、広い知識と経験を得て、言葉の表も裏も使い分ける書き手になれたらと思います。

あなたのことは知れば知るほど楽しくなり、もっと知りたくなり、また友人にも教えたくなってしまいます。長くなり過ぎてしまって料金がかさんでしまうといけないので、この辺りにしておきましょう。あなたの暮らしが平穏で健やかであることを祈っています。

愛を込めて。


2020年9月17日木曜日

ハイスコアガール一気見感想

この記事でゲーム用語の解説は原則しません。ググってね。

アニメ『ハイスコアガール』を 6時間かけ平均1.4倍速で一気見した。めちゃくちゃ面白かった。

一晩経過して冷静に考えてみると、オタクが同級生女子(天性のアケゲーマー、暴力ヒロイン)とスト2で対戦し、知識がないと対策できない待ちガイルと投げハメで倒した結果惚れられる、そして二人は…?!というオタク願望の権化のようなストーリーなのだが、めちゃくちゃ面白かった(リフレイン)


めちゃくちゃ面白いポイント1:言葉が不要な関係

本作のヒロイン大野晶(おおのあきら)は全く喋らない。うなずいたり、プイっとしたり、ムフー!したり、微笑むくらいである。

しかし彼女のゲームプレイはとても雄弁だ。ゲーマーである主人公はそのプレイから彼女の心境を読み取り、プレイによって応えていく。

ミステリアスな美少女を謎のままで終わらせない、その謎を解く鍵がゲームになっているのだ。


めちゃくちゃ面白いポイント2:持ちキャラとの対話

主人公の持ちキャラはガイル、ヒロインの持ちキャラはザンギエフである。主人公がガイルを選んだのは(言及されていないがおそらく)IIの強キャラだから。ヒロインがザンギを選んだのは「弱キャラ扱いされて、ザンギが泣いているのが見えた」からである。

彼らは互いに心の中で会話する。戦闘中だけでなく、人生の大事な場面においても主人公はガイルと対話し、その上で決断するのである。人生の相棒がいるってどんなに素敵なことだろう。


めちゃくちゃ面白いポイント3:ゲーム実況とゲハ戦争動画をスポーツアニメにぶち込んだ感じ

そういう動画をニコ動で見たことある人が楽しめないわけない!

アニメの類型としてはガールズ&パンツァーから廃校もの要素を抜いた感じ。

スポーツアニメのお決まりである技術の解説、なぜ強いのかという理由づけもある程度あり、熱く盛り上げてくれる。


めちゃくちゃ面白いポイント4:ゲームだけで終わるんじゃねぇ!という熱いメッセージ

ガイルの「女は謎だ、だからこそ解き明かさねば」という語りや、自身のステータスも磨けというヒロインの姉の助言。勉学、受験、資格、ファッション(?)も大事な人生の一部で、ゲームの中だけで人生は完結していないということを教えてくれる。


めちゃくちゃ面白いポイント5:修学旅行で京都をスキップする

アニメ漫画修学旅行で京都来すぎ問題についてはいずれ論じたいと思うが、このアニメは斬新であった。行き先が京都奈良でありながら、主人公は滋賀で(アクシデントで)下車し、田舎の駄菓子ゲーセンに寄り、自由行動中に大阪でのスト2大会に参加するため京都を抜け出すのである。京都に修学旅行にいくという設定でありながら京都のシーンがほぼ旅館内しかない、というのは自分の予想を超えていて新鮮だった。そしてヒロインとくっついて京阪のロングシートに乗っている。+100万点


まとめ

『ハイスコアガール』は自分にはめちゃくちゃ面白い。一般人には絶対に勧めないが、ゲームが好きなオタクは見て欲しい。

(好き度は彗星のガルガンティアと同じくらい)


大事なこと忘れてたので追記

めちゃくちゃ面白いポイント6:格ゲー超強いガールではなくて、ハイスコアガールである

主人公とヒロインのファーストコンタクトは描写されていないが、学校である。そして高嶺の花だった彼女を同士(あるいは敵、目の上のタンコブ)と認識するようになるのが、スト2での対戦である。格ゲー対戦で競うのはハイスコアではなくて、勝利である。

なぜヒロインはハイスコアガールと呼ばれるべきなのか。それは彼女と初めて共同プレイすることになった駄菓子屋のファイナルファイトでの彼女のプレイスタイルに由来する。

主人公は対戦相手としてヒロインの前にも立つけれど、本当に立ちたい、いや座りたい場所はヒロインの隣なのだ。彼女の横にいる自分こそ、主人公が本当に望む自分の姿なのだ。これを踏まえて最終回をみるともう滝のように泣ける。

ありがとう、ハイスコアガール大野晶。そしてありがとう、彼女を格ゲー超強いガールではなくハイスコアガールにしたいと決意した主人公、矢口春雄。

2020年9月16日水曜日

なぜ私はアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が好きか。「いつものやつ」の魅力

 ※友人と一緒にnetflixで13話まで英語版を見た(主演 Erika Herlacher)

これは前提として共有しておくべき事項なので初手から脱線だが、私はアイカツとプリパラが好きだ。かわいい女の子が好きであると同時に「型」が好きだからである。

型とは同じ行為の繰り返しである。各話で変化するのはどんな状況でそれをするかということ。ちょっとずつ変わっていくけど普遍(不変)部分があるのがシリーズで、その普遍部分を愛しているかどうかがシリーズを愛しているかどうかに深く関わってくる。

TV版アイカツは各話の後半部にライブを配置する。起承転結の結の前半に、歌とダンスがある。

プリパラはライブが挿入されるタイミングが各話でバラバラだが、ライブの構成が前方ステージ→ランウェイ→メイキングドラマ→サイリウムチェンジ→中央ステージでのフィナーレというように決まっている。

どちらも「型」の中で各話各キャラクターの個性を表現していくアニメシリーズなのだ。私が好きなのは、そのシリーズの型を私が気に入ってるからだ。マクロスとか。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の型を見てみよう。

依頼を受ける→ヴァイオレットが出向く→決まり文句を言う→手袋を脱ぎ、空気が張り詰める→手紙をタイプする→依頼者が感謝する→手紙が届けられる(人の心を動かし、その話の結末を導く)

太字部分が最も私を安心させ、かつ昂らせてくれる部分だ。

アイカツで言ったら、大空あかりがカードにキスして「よろしくね、わたしの味方!」と言い、BGM「芸能人はカードが命!!」のイントロと共にクローゼットへ向き合うシーン。

プリパラで言ったらBメロ→サビへの進行に合わせてランウェイ→メイキングドラマ→サイリウムチェンジを音ハメしていくところ。

(水戸黄門ファンはきっと印籠を突きつけるシーンに似た感情を持っているんじゃないかなぁ)

ヴァイオレットはわからなかった「あいしてる」を理解できるようになり、もう命令を受けなくても自分の心と共に生きていけるようになった。それでも、手紙の依頼を受け続けるだろうし、"If it is your wish, I will go anywhere. Violet Evergarden at your servise."と名乗り続けるだろうし、タイプライターの前で手袋を外し続けるだろう。そうし続けるから、わたしはヴァイオレット・エヴァーガーデンのことが好きだ。