主人公の姉:黄前麻美子はトロンボーンを辞めた。いつだったか、親に言われて受験に集中するためだ。そのことを彼女は妹にきちんと説明しなかった。
主人公:久美子は姉に憧れて吹奏楽を始めた。いつだって姉と合奏したかった。姉が辞めても、彼女は辞めなかった。楽器を好きでい続けた。楽器を変えようとしたけど、ヘンテコな先輩に捕まえられてユーフォを吹き続けた。
学業がパッとしなかったから。姉に負担をしいてしまった反動で。久美子が部活をやめさせられることはなかった。小学校4年生から高校まで、吹奏楽を続けている。久美子は何があろうともユーフォを好きで、吹奏楽を好きでい続けるだろう。大学へ行くとかそんな話はまだ考えられないが、高校の三年間を吹奏楽部で過ごすだろう。
久美子のようにはいかなかった麻美子の葛藤、衝突、そして和解、新しい挑戦を描くことで、響け!ユーフォニアムは私たちに勇気をくれる。
自分でできなかった決断をやりなおすのはいつだっていい。本気なら、新しく挑戦するのに遅すぎるなんてことはない。
それから、一度目を背けてしまった道を恥じることはない。麻美子が今大好きなように、もう離れてしまった麻美子も吹奏楽を好きでいていいのだ。
過去と仲良くなろう。辞めてしまった部活を誇りにしよう。
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